実験 003株の予想を検証

株の値動きの「幅」をAIで予想したら8割当たった。けれど

上げ下げは無理でも、1日の値動きの幅なら予想できる?

検証の記録です。投資助言ではありません。

79.4%幅の予想の的中率(延べ11,647回)
当たるがAIは不要

結論

  • 毎朝「今日の高値・安値はこの線の内側」と予想して、79.4%当たった
  • ところが過去1年の値動きの幅を少し広めに使うだけでも80.9%。AIの工夫は効いていなかった
  • 大きく外れた翌日は、また外れやすい(29.9%。当たった翌日は18.2%)
使ったデータ
売買の多い7銘柄の日足(2017年9月〜2026年10月)

検証の中身

項目 内容
対象 東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシア、ソフトバンクグループ、三菱UFJ、フジクラ、JX金属
期間 2017年9月〜2026年10月(上場が新しい銘柄はその分短い)
予想すること 毎朝「高値は始値から+何%まで、安値は−何%まで」の線を出す
狙い 高値側・安値側それぞれ、10回中9回は線の内側に収まる
当たりの条件 その日の高値と安値が、両方とも線の内側

たとえば東京エレクトロンの2026年10月27日は、始値9,403円に対して線を「上は9,802円、下は8,992円」と出しました。実際の高値は9,535円、安値は9,320円で、両方とも内側なので当たりです。

結果

的中率は79.4%。年ごとに見ても、8割前後で安定していました。

年ごとの的中率
77.3% 2018
81.7% 2019
79.8% 2020
82% 2021
78.5% 2022
80.5% 2023
77.3% 2024
80.3% 2025
77.3% 2026

目盛り 60%〜90%

単純なやり方と比べたら

ここで、AIを使わない単純なやり方と比べました。「過去1年の値動きの幅を、少し広めにして使う」だけです。

的中率の比較(線の広さはどちらも平均6.4%前後)
AI(統計モデル) 79.4%
過去1年の幅を少し広げるだけ 80.9%

目盛り 60%〜90%

ほぼ同じ広さの線で、単純なやり方のほうがむしろ少し上でした。直近の荒れ具合で線を伸び縮みさせるといったAIの工夫は、効いていなかったことになります。

わかったこと

  • 値動きの幅は、ある程度は読める。ただしAIでなくても読める
  • 大きく外れた日の翌日は、外れる割合が29.9%に上がる(当たった翌日は18.2%)。荒れた日の次の日は荒れやすい
  • 「8割当たった」だけを見ると、すごく見える。単純なやり方と比べるのが大事

次の実験では、決算のニュースを見てから買っても間に合うのかを、全銘柄で調べました。

この実験を60秒の動画で見るYouTubeショート「AIためしてみた研究所」

使った道具

  • Pythonデータの集計と統計モデル
  • Yahoo Finance の日足データ株価